子どもからお年寄り、
なつかしい祖先やこれから出会う
未来の世代。
時や場所を超えて、ともにあそぶことで
いのちのつながりに気づき、
今の生き方を見つめる。
だれかが、だれかのことを思い、
生まれ死ぬまでの、暮らしをともに支えていく。
そんなライフコモンズを育むことで
だれもが「わたし」を生きられ、
たがいに思いやりあえる。
仏教とは、智慧(気づき)と慈悲(思いやり)の
生き方の実践。
仏の「あそび」とは、
思いのままに人をすくう慈悲の営み。
地域のお寺・應典院は「あそび」から、そんな
コンパッション・コミュニティを目指します。
「ライフコモンズ」とは、大きないのちに気づき、
「生き方」を見つめ直し、「暮らし」を支えあうこと。
人は、あそびの中で初めて自由になれる。
自然や先人もふくんだ”つながり”と生き、
おおいにあそび、大きないのちに気づく。
そして、家庭を、地域を、社会を少しずつ変えていこう。
それが、應典院にとっての、「あそび」です。
誰かが去っても、思いは受け継がれ、この場に積み重なる。
ここで生まれる営みから、100年後を生きる子どもたちに
とっても大切な「未来のコモンズ」へとつなげていきます。
生きなおすための知。
学校では経験できない仏心を軸にしたまなびに、
生涯を通じてふれられる場。
表現することは生きること。
様々なアートワークや表現の営みから、
気づきとつながりを育みます。
死を考えることは今を生きること。
日常のケアだけでなく、終活やとむらいなど、
死と身近になるコミュニティケア。
生きなおすための知。
学校では経験できない仏心を軸にしたまなびに、生涯を通じてふれられる場を提供します。
これまで應典院で取り組んできた活動や、現在活動中・計画中のものをイメージとして挙げています。
仏教教育とSTEAM教育を軸に、AIを活用した算数、アート表現、マインドフルネスをはじめとするアフタースクールです。プログラミング、英会話、書道に武道、先端科学から伝統まで、多岐にわたるプログラムを地域へも展開します。
AI時代に必要な生きた知を身につけるため、哲学や倫理、宗教など人文科学をまなぶ連続講座をひらきます。モデレーターは大阪公立大学の弘田陽介教授です。
子どもも大人も中高年もだれもが参加できる、おてらのまなび場をひらきます。座学よりも対話やワークショップを大事にします。
例)演劇や武道、袈裟の刺繍ワークショップ、プランターでの畑づくり、映画鑑賞会、発酵食の料理教室。仏教やSDG’sの対話など。
表現することは生きること。
様々なアートワークや表現の営みから、気づきとつながりを育みます。
これまで應典院で取り組んできた活動や、現在活動中・計画中のものをイメージとして挙げています。
子どもは誰もが小さな芸術家。思いのままに描く表現世界から、目には見えない気づきが促されます。若手アーティストと協働するキッズ・ミート・アートや、子どもと家族によるアート・オブジェ・プロジェクトなどがあります。
先鋭的な現代アート展や、最近の「家じまい」展など、本堂空間を活用したユニークな展示を進化させ、気づきやあそびの場に。また子どもたちや地域住民の表現の場としてもひらきます。
應典院を新進のアーティストやアートをまなぶ学生に開放、生と死についてのアート表現をサポートします。子どもや市民との協働やアーティストトーク、宗教との対話など、多面的なプログラムをつくります。
死を考えることは今を生きること。
日常のケアだけでなく、終活やとむらいなど、死と身近になるコミュニティケアを行います。
これまで應典院で取り組んできた活動や、現在活動中・計画中のものをイメージとして挙げています。
大阪府看護協会との協働事業です。月に一回、誰でも気軽に立ち寄れる健康相談の場をひらいています。観音様に見守られながら、さまざまなことを相談できます。
その人にとってかけがえのないグリーフ(喪失や別れ)を、大切にする時間と場づくりです。専門の臨床心理士がサポートしています。
お寺と終活をブレンドしたら、今までと異なる終活が見えてきました。年に一度のおてら終活祭や、毎月のおてら終活カフェを開催。参加者どうしで、人生の終盤をどう生きるか、学びあいます。
無縁社会であっても、とむらいはすべての人の権利です。死後の不安を緩和する様々なサポート事業を行なっています。ビッグイシューの販売員さんの集合墓も準備中。
さらにこれらの営みの基盤として、
誰もが、ただ居ることができるくつろぎの場所、
「おてらコモンズスペース」をつくります。
應典院は、1997年再建以来「ひらかれたお寺」として、
時代や社会と呼応しながら、変化をつづけてきました。
その歴史と次なる時代の「ひらきかた」を見つめます。
應典院は「葬式をしない寺」として始まりました。通常の仏事の代わりに、かつてお寺が担った「学び=教育」「癒し=福祉」「楽しみ=芸術文化」をコンセプトに活動をスタートした、新しい公共の広場。演劇やアートなど表現の場として、多くの若者にひらかれ、「日本で一番若者が集まる寺」の異名をとりました。NPO、大学、自治体、企業などセクターを超えた協働が進み、その運営はお布施ではなく市民や団体からの会費や寄付、助成金などで支えられました。孤立と不安の時代、お寺として何ができるかを先鋭的な姿で問い続けています。
お寺を中心とした終活や多死社会における弔いの取り組みをスタートし、地域包括ケアシステムなどの地域医療への参画も進めていきました。同時に、死生観教育の拠点として「ともいき堂」を再建し、おてら終活祭や終活カフェなどを展開。そして、2020年以降コロナが世界的流行となり、個々人の「生存」が強調される中、改めて死を真ん中に据えたコミュニティ・ケアのあり方を模索、大阪府看護協会と連携した「まちの保健室」の毎月開催や、看護と仏教が出会う「看仏連携」などが開始となり、中高年世代が集うお寺へ。
再建から4半世紀を経て世代交代が進み、ポストコロナに向けた活動に向け、老朽化した施設を改修とともに、これからの世界観と未来を展望する構想が立ち上がります。本構想では、いのちへの気づきや死生観、都市の創造拠点といった理念を維持しつつ、イベントのみに終始せず、日常の暮らしに根ざす場をつくります。また、学童スクールの開始に伴い、親子の出入りが増加することで、若者や中高年と混じり合う、多世代交流の拠点を目指します。お寺はひらかれた公共の広場。25年以上追求してきたテーマが今、いよいよ集大成を迎えます。
構想実現のキーとなる5つの視点を、
哲学者や人類学者からケアのまちづくりの実践者まで、
多様なパートナーとのディスカッションを通して紹介します。
本構想に共感いただける企業、自治体、NPO、研究者にアーティストまで、多様なジャンルやセクターをまたぐ協働連携や地域のリビングラボ(暮らしの中の実験)を推進します。
GET IN TOUCHGoogle formを開きますたとえば、こんなプロジェクトを予定しています。
ケアする関係性を
まちにつくりだす試み
エコロジーと死生観を接続する
リサーチプロジェクト
未来の葬送をデザインや
アートで表現する活動
未就学児のこどもと高齢者とで
一緒に未来の世界を想像してみる
自分のまちのケアする場所の
可視化を行うデジタル技術の開発
予定している活動やコンセプトの詳細は、
コンセプトブック(PDF:4.6MB)をご確認ください。